君は俺 俺は君

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「…お前が本当の折原臨也で俺は偽物だってか?」 「そーいうこと。君はただの偽物、欠陥品。消えるべき存在」 目の前の俺は、そんなことを言うと俺の飲んでいた珈琲をすすった。 「…いきなり、来られて"身体返せ"言われて、"はい、わかりました"って返せるわけないだろ。」 「…そうか、わかった。ならお前の大切な人間を折原臨也で殺してくる。お前の人生を壊す。」 「ちょ…っなに言って…」 呼び止めようとした瞬間、折原臨也は消えた。殺すのはいいが、俺でやられると後が色々と面倒だ。 「くそっ、仕事がなかなか手つかずだ」 俺は苛立ちながらも、奴を探すため池袋の街へ出ていった。 「いーざーやー、いーざーやーくーん。あーっそびましょおおおお!!!!」 街へ出ると、すぐシズちゃんに見つかった。正直、今シズちゃんの相手をしている場合ではない。さっさと、折原臨也を見つけないと俺が今までしてきたことが水の泡だ。 そんな俺の気持ちも知らずに、シズちゃんは自販機を投げてくる。俺はそれを避けながら、周りに気を配りながらシズちゃんからの攻撃を避けていた。 「今、シズちゃんの相手している場合じゃないんだよね」 「そうそう。だから見逃し…って、え?」 隣から自分の声がしたかと思うと、探していた折原臨也がいた。 「は!?ノミ蟲が二人!?」 「…やあ、平和島静雄。久しぶり。会ったのは一回きりだよね」 「…?」 そんな話をされても単細胞なシズちゃんは理解出来ない為、シズちゃんは首をひねり俺を見た。
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