『相談事があるんだが…』

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『ん、ああ…。こないだ?というかお前を探す前杏里ちゃんと少し話していたんだ。その中に腐女子という単語が出てきて、よくわからないから教えてほしい』 セルティは知らなくていいと思う、と言いたい俺だったがそんなことを言ったら別の奴に聞きそうだし、狩沢や遊馬崎とかに聞かれると厄介なので遠回しに教えることにした。 「…腐女子は同性同士が友情を越えた仲をみるのが好きな女の子のことだよ。」 自分なりに凄く遠回しに言ったつもりだったが、セルティは別の意味で理解してしまったらしく、面倒なのでそのままにすることにした。 『杏里ちゃんは腐女子らしいぞ。お前が静雄に攻められてたら萌えるらしい。嫌よ嫌よも好きのうちだって。』 あの純粋そうな杏里ちゃんまでもが、別の意味で汚れているなんて信じられなかった。 「誰からそんなことを…」 『狩沢や遊馬崎らしい。こないだ教えてもらったら見事にハマッたと言っていた。…で、臨也。受けとはなんだ?杏里ちゃんが"折原さんは受けですよ!折原さんのあn(自主規制)に静雄さんのもn(自主規制)がぶちこまれて、折原さんは静雄さんの下で啼いちゃえばいいんですよ"って言ってたんだが…』 どこかにいる俺の両親へ。 友達が汚れそうです。 しかも、こんな相談受けてます。 俺はどうしたらいいですか? 「…あれだよ、受けとは守りのことさ。」 『守り?』 「詳しいことは杏里ちゃんに聞きなよ」 『相談事があるんだが…』 (さて、今から元凶を殴りにいくとしようか) (元凶?)
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