初めて見るメール

2/2
前へ
/1263ページ
次へ
その後、相変わらず私の忙しい毎日は続いていた。 彼は、いつも私を心配してくれている。 彼との休日も、合わないことが多くなり ストレスも感じていた。 私は… いちいち彼との関係を、考えたり 罪悪感を思ったり その事は、後回しになっている。 それより… 私はずっと、このまま生きて行くのか… そんなことを思ったりしていた。 仕事人生。 当然彼は、私の人生に関係ないわけだから 私はひとりで、仕事をして子供を持つこともなく 生きて行く。 最近は自分の事ばかり考えていて 彼は、疲れた時に一緒に居て、癒される人になっている。 そんなある日… 私 「そろそろ父の日ですね~」 彼 「そうだね~!実家に何か送らなきゃ」 彼は何も言わないけれど 奥さんのお父様にも きっと贈り物を考えているはず。 そんな時は この人は…よそのお宅の旦那さんであり よそのお宅の子供のお父さんなんだ…と 思い知らされてしまう。 そして私も実家の父親に贈り物を済ませ 父の日。 いつものように彼は、私のマンションで過ごしている。 私は、今まで彼の携帯電話を、触った事がない。 絶対に、メールなど見たくはないからだった。 想像がつくから。 ところが… リビングで二人、ビールを飲みながらDVDを観ている。 彼がトイレへ立つ。 彼 「トイレ行ってくるから、DVDストップしておいてね~」 私 「ハーイ!」
/1263ページ

最初のコメントを投稿しよう!

619人が本棚に入れています
本棚に追加