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その後、相変わらず私の忙しい毎日は続いていた。
彼は、いつも私を心配してくれている。
彼との休日も、合わないことが多くなり
ストレスも感じていた。
私は…
いちいち彼との関係を、考えたり
罪悪感を思ったり
その事は、後回しになっている。
それより…
私はずっと、このまま生きて行くのか…
そんなことを思ったりしていた。
仕事人生。
当然彼は、私の人生に関係ないわけだから
私はひとりで、仕事をして子供を持つこともなく
生きて行く。
最近は自分の事ばかり考えていて
彼は、疲れた時に一緒に居て、癒される人になっている。
そんなある日…
私
「そろそろ父の日ですね~」
彼
「そうだね~!実家に何か送らなきゃ」
彼は何も言わないけれど
奥さんのお父様にも
きっと贈り物を考えているはず。
そんな時は
この人は…よそのお宅の旦那さんであり
よそのお宅の子供のお父さんなんだ…と
思い知らされてしまう。
そして私も実家の父親に贈り物を済ませ
父の日。
いつものように彼は、私のマンションで過ごしている。
私は、今まで彼の携帯電話を、触った事がない。
絶対に、メールなど見たくはないからだった。
想像がつくから。
ところが…
リビングで二人、ビールを飲みながらDVDを観ている。
彼がトイレへ立つ。
彼
「トイレ行ってくるから、DVDストップしておいてね~」
私
「ハーイ!」
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