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と言いながら、紅覇は起き上った。しかし、本当に動けないらしく、その場に座ったままだった。そして、俺を襲おうとした黄巾族が一斉に紅覇のところに集まった。どうやら、集まった黄巾族たちは、紅覇を慕っているようだ。
紅覇「はぁ、おい、はぁ、お前。」
狭間「なんだ。」
紅覇は息絶え絶えで俺を呼んだ。俺は紅覇の方を見た。そして、
紅覇「はぁ、お前。最後のやつは何だ?、はぁ、・・・」
紅覇は俺が最後に自分に何をやったのか聞いてきた。俺は、ゆっくりと話した。
狭間「{紫電 一の型 残破}」
紅覇「ざ、はぁ、”残破”?」
俺が言った事を紅覇は不思議そう顔で言った。
狭間「ああ、残破は連続して斬撃を浴びせる技だ。そして、放った斬撃は、見えない速さで、見えるのは、最後の一撃のみだ。」
紅覇「・・・」
族「で、でも、頭の傷は、打撲の傷しかないぞ。その剣で、攻撃したら、切り傷は付くだろう。それがなんでないんだ!」
俺が技の説明をした後、紅覇は黙っていて、代わりに、紅覇のところ集まった黄巾族の1人が傷について聞いてきた。確かに紅覇の体には、切られた服の下には、打撲の跡しかなく、切り傷は一切なかった。因みに、二人の傷は最後の攻撃で出来た傷のみで、その前の打ち合いでは、二人とも傷はついていない。
狭間「ああ、それはこいつのおかげだ。」
俺はそう言うと、手に持っている青龍を見せた。
狭間「この刀は特殊でな、気をまとわせないと切れないんだ。だから、体には切り傷がつかないんだ。他の剣もそうだ。」
紅覇「・・・!」
族「「はぁ~~!」」
俺が説明し終わった後、紅覇と紅覇の周りにいる黄巾族はびっくりした。
狭間「不思議だろう。俺も聞いた時には、びっくりしたから。」
紅覇「・・・」
黄巾族「「・・・」」
俺がそう言った後、紅覇と周りにいる黄巾族は黙っていた。そして、俺は紅覇に近づき、
狭間「ところで紅覇。」
紅覇「なんだい。」
狭間「約束は守ってくれるか?」
紅覇「ああ、約束は約束だ。お前らもいいな。」
族「「おう!」」
紅覇に約束を守るかどうかを聞くと、紅覇はこれを承諾し、周りの黄巾族に聞いた。周りの黄巾族も承諾した。その後、少しの沈黙が訪れた。そして、数分たった後、突然、沈黙が破られた。
(ここから先は、紅覇側の黄巾族をKと表す。)
族K「ぐはぁ・・・!?」
族以外「!?」
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