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紅覇「あのな、真名って言うのは、私たちが持つ本当の名前だよ。家族や親しき者にしか呼ぶ事を許されない、神聖な名前だ。だから、親しい人以外は、例え知っていても絶対に言っちゃいけない名前なんだ。」
狭間「なるほどね。」
俺は、納得して頷いた。しかし、新たな疑問が出たので聞いてみた。
狭間「ん?てことは、紅覇は、その子の真名を言ってよかったのか?」
?「大丈夫です。仲間に真名を教えないでどうする。」
狭間「そっか、・・・えっと。」
?「あ、申し遅れました。私は、姓は関、名は羽、字は雲長です。」
狭間「え!?(うそだろ!関羽って男だよな。なんで、女になってるんだ?・・・)」
俺は、心の中でいろいろ考えていると、
紅覇「ところで、どうして来たんだ?愛紗?」
と、紅覇が関羽に聞いた。すると、関羽が思い出したような顔をして、
関羽「そうだった!百合!御主人様がお前にお前を倒した男を連れてきてくれと言われて行った後、全然帰ってこないから。探しに来たんだ!」
紅覇「そうだった!すっかり忘れてた!」
紅覇も思い出したようで、俺に向かって、
紅覇「雄也!そう言う事だから。いっしょに来てくれ!」
と言って、俺を引っ張り走りだした。
狭間「おい!そんなに引っ張んなくても付いていくから。」
と俺がそう言っても、紅覇には、聞こえないらしく、そのまま引っ張っていった。それを見た関羽は、
関羽「やれやれ。」
と呆れながら、紅覇たちの後を追っていった。
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