恋姫～友のために

序章

ドタッ

狭間「は～、疲れた。」

俺はそう言いながら、ベットに転がり込んだ。

狭間「にしても一刀の奴、どこに行ったんだよ。

（一刀がいなくなってから一週間、他の奴に聞いてもわからないって言うし、同じ親友の紫に聞いても同じこと言ってたからなぁ。）」

俺は、しばらく考えた後、ベットから出て、

狭間「だめだ。考えてもしょうがねぇ。おし！」

俺はそう言うと、部屋にある六本の刀と槍を持って、部屋を出た。そして、俺は庭に出た。

狭間「やっぱりこうしてないとしょうがない。

（にしても、家の家宝を息子にサッサと渡すもんかな？ま、こんなこと気にしてもしょうがないか。）

･･･よし！やるか。」

俺は、刀や槍を見ながらそう思ったが、すぐに考えるのをやめて日課の鍛錬を始めようとした時、

ガラ

狭間「っ!?　誰だ!?」

俺は、倉庫から扉を開ける音がしたので、振りむいて見ると、そこには、フードを被った人が倉庫から出てきた。

狭間「（こいつ、男か。）おい、うちの倉庫で何してた。答えろ。」

俺は、身構えながら言った。しかし、その男は何も言わなかった。俺は、もう一度その男を見た。その時、あることに気付いた。

狭間「おい、お前が持っているその銅鏡はどうしたんだ。」

？「･･･！」

男はそのことを話すと、ピクリと動いた。俺は、立て続けに言った。

狭間「その銅鏡は家の物だ。なぜ持っている。」

すると、男がいきなり逃げだした。

狭間「逃がすかよ！」

俺は、男の後を追った。

狭間「この、待て！」

俺は、まだ男を追っていた。しかし、距離が縮まらない。

狭間「くそ！どうしたら･･･。!!あれは！」

俺は男の前を見た。そこには見た事のある人物がいた。

狭間「お～い！紫！」