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中学一年生当時,
私は中途半端にグレていた。
とても良い友人とは言えない奴らと連んでいた。
この頃から既に“孤独”を恐れていたのだ。
小学生の頃のトラウマに捕らわれ,
(小学生の頃,酷いイヂめを受けていた)
誰であろうと一緒にいて欲しかった。
だから一緒になって悪いことをしていた。
イヂめ,暴力,大人に対し過剰なる反抗
まさに今で言われる“厨二病”であった。
当時はそれで日々を充実させていた。
言うまでもなく,
学校へ呼び出しをくらうこともあり,
親と担任,教頭,更には校長を交えての話し合いもあった。
ある時,親父と教頭と私と三人で面談しているとき,
私は突然涙した。
理由は今でもよく分からないが,
今までしてきたことへの後悔,
両親への数々の迷惑,
色々なものがこみ上げてきて
耐えきれなくなったのだろう。
号泣のあまり,
教頭の言葉は覚えていないが
静かにその言葉に対し,
頷いていたのは覚えている。
その帰り道,
親父は俺を叱責することなく,
優しくこう諭してくれた。
「まだ若いんやから,
色々間違ったらええ。
その上で学んだことを
活かしてしていったらエェんや。
また同じ間違いするようなら,
俺は黙ってへんけどな(笑)」
以来私はその友人達とは,
距離を置くようにし,
いわゆる“厨二病”から足を洗った。
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