ある高校生の過去

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前に挙げた友人達と 距離を置いてからしばらくは, 独りでいることが多くなった。 当時は“狭く,深い” という交友だったので, その友人達以外に 普段一緒に過ごせる人がいなかったのだ。 しかも私の住んでいる地域は 一学年60名程という相当な田舎であり, 一度グループを離れてしまうと, 他のグループに入っても 話が合わず浮いてしまう, 前のグループに戻るにしても どうも気まずい, という心情も邪魔していた。 学校に通い,勉強に取り組み, 部活を適当にこなし,家に帰る。 そんな日々を繰り返していた。 しかしそんな日々が長く続いた訳でもなかった。
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