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カツオ「ああああぁぁ!黙れ黙れ黙れ!」
ヒュウオォォオン!
ズドォン!!
ワカメ「危ないわね...何で怒ってるの?」
カツオ「ぼ、僕は人殺しなんかじゃ...。」
ワカメ「あれあれ?どうしたのどうして最後まで言わないの?人殺しじゃなくてなんなの?」
カツオ「...っ...。」
ワカメ「ほら、言えばいいじゃない。人殺しじゃないって。」
カツオ「お前も...殺してるじゃないか...。」
ワカメ「そうね。でも私が殺してるのは人の命を奪った者だけ。善人は殺してないわ。」
カツオ「変わらない...変わらないよそんなの...お前だって殺してる!人の命の価値は同じだ!
ワカメ「はぁ?あんたバカぁ?」
カツオ「!?」
「はー。本当おめでたいわね。お兄ちゃん。いい?人の命の重さは平等じゃないわ。」
カツオ「そ、そんなわけ...。」
ワカメ「だったら私達が暗殺家業なんかするわけないでしょ?
カツオ「で、でも...」
ワカメ「100人の命を救った者には百倍の価値が。100人殺した者には100人の苦しみを。当然でしょ?善人が報われず悪人がへらへらと笑ってる今があるから私達がいるんじゃないの。忘れたの?ま...わかんないかな?」
カツオ「...言いたい事があるならハッキリ言えよ...。」
ワカメ「殺人鬼がいっちょ前に正義感燃やしてんじゃないわよ。って事よ。」
シュウィィィン!
ドォン!
ワカメ「あらあら、正論言われたら今度は逆ギレってわけ?でもね...」
シュウォォオオオンン!!
ドォンンン!
ワカメ「お兄ちゃんごときが私を<認識>する事は不可能なの。」。」
カツオ「僕は...!僕は...!」
ワカメ「......ふふふ...。」
カツオ「お前に何がわかる!自分が人を殺さなきゃ生きて行けないとわかった時の葛藤を!悲しみを!お前に理解できるのか!!」
ワカメ「わかるわけねーだろ。この殺人鬼が。」
ブチッ!
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