268人が本棚に入れています
本棚に追加
朝から忙しく音が聞こえる…なんだ?
この音。
もしくは、声、か?
『ピピピピピピピピ…』
規則正しいある一定の間隔で電子音らしき音が、怠けた俺の頭に鳴り響く。
なんだっけなんだっけ?
鳴き声、か?
俺知ってっぞ!
意外と俺動物好きだしな!
外見と似合わず動物好き、とか言われる事はほっといて。
この動物の名前はだな…
あー!もう、ムカつく。
うるせぇ。
苛立ちを覚えつつも俺はハッと気が付いた。
あ、分かった。
この間母さんが買ってきた目覚まし時計の音じゃん。
あの目覚まし時計、試しに鳴らしてみたらまじうるさくてびっくりし…た?
"目覚まし時計"?
「うぉっ!」
今日が高校の入学式だと思い出し、俺は飛び起き、目覚ましを止めた。
…わけはなく。
目覚まし動物の音を動物の鳴き声と勘違いし、考えてたら目覚まし時計だと思い出して。
勢い良く起きすぎて肘をどっかにぶつけて。
そうそう、入学式。
俺も高校か…としみじみ幸せ気分に浸り、これからの生活についてぼーっと考える。
胡座をかき、自分の胸の前腕を組み、で目を閉じて妄想を…
いやいや、俺のなかの[想像高校]に入学してみる。
最初のコメントを投稿しよう!