入学式

3/20
前へ
/243ページ
次へ
桜の花びらが舞う中にたたずむ綺麗な茶色の髪の毛の少女。 その少女が茶色の髪の毛をなびかせながら振り向いた。 俺はどうしても声をかけることが出来ない。 その子は急に俺に近づき… 柔らかな微笑みのままで 「こらぁあぁ!!!いつまで寝こけてんだコノヤロー!!」 と俺に罵声を吐く。 胸ぐらをつかまれた。 ビビっている訳ではないけど、やっぱり声をかけられない、というより声を発することが出来ない。 俺に掴みかかりながら微笑むその子の顔を見つめる。 良く見なくても、聞かなくても分かる。
/243ページ

最初のコメントを投稿しよう!

268人が本棚に入れています
本棚に追加