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「ちっ、ガキのクセに。」
と母は鋭い目で睨んでくる。
相変わらずこぇー。
昔、母はレディー…そこらの可愛い子チャンよりもやんちゃな乙女だったらしい。
なんで父さんはこんな人と結婚したんだか。
やっぱ、顔のおかげか?
なんて思ったことは顔に出ないようにポーカーフェイスで隠蔽。
俺の父親、亜季の旦那である清水隆則は暴走族の中でも有名な総長だったらしい。
子供が出来てからはきちんと社会人として働こうと決め、日々を送ってきたらしいが…
俺を見れば親がどんなかは分かるとよく言われる。
良いように言われれば子供としても親を誇らしく思うんだろうけど。
駄目な家族として見られ、割合的に言うと、馬鹿にされることの方大半だ。
そんなみみっちい奴らにさえ、カッとなって殴りかかってしまう、どうしようもない俺は、今じゃ、やんちゃどころじゃねぇ。
そんな2人が真面目な服着て俺を朝から待っている理由はただ一つ。
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