プロローグ 全ての始まり

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月明かりのとても綺麗な夜だった。 『そんな所で寝てたら風邪引くよ?』 俺はとても酔っていた。 だから、目の前に居る人が誰か判らなかった。 いや、本当は判っていた。 この家に今居るのは俺達二人だから。 『仕方ないな~』 毎日聴いている声なのにこの時はとても響いて 俺を惑わした。 『着替えはどうしよう』 この時の俺は俺じゃなかった。 誰かに操られた感じで体が勝手に動く。 『え?』 俺を着替えさせようとしていた手を捕らえた。 『ちょっ?!』 ドサッ! 『な…何?』 『歩(あゆむ)』 毎日呼んでいる名前は今はとても愛しい。 『やっ?!』 俺は歩の服を脱がす。 『な…』 そして、俺はこの日の夜 『いや?!柾兄(まさにい)?!!!』 実の弟の歩を強姦してしまった。
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