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「ここかな?」
悲鳴は既に止んでいた。
硬直状態か、それとも……。
ロイは躊躇なく扉を開いた。
静けさの中に響く扉の音。
中の人達は……無事のようだった。
皆の視線が一気に集まる。
「…………………ありゃ?」
ロイは重大な事に気がついた。
会場の一番奥には新郎新婦、と覆面軍団。
ロイは新婦に見覚えがあった。
あれは……。
「ローザ?」
「ロイ!」
まさかの目的地が強盗騒ぎという事態にロイは項垂れた。
「おい、てめぇ!」
「ん?」
頭を上げると、覆面の1人が銃を突きつけていた。
ひどく、ご立腹のようです。
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