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空を飛ぶ船があった時代。
歴史上で最も強いと語り継がれた男がいた。
名はロイ・ウォーカー。
若いながらもその男は天界の神々や、魔界の魔王すらも打ち倒し、史上最強の称号を欲しいままにした。
そして、今日。
彼は定期船に乗り、生まれ育った故郷へと戻る。
何でもかつての幼なじみが式をあげるらしい。
相手は良いとこのお坊っちゃんだそうだ。
所謂、政略婚というところか。
お嬢様は大変だなとしみじみ感じつつ、船は尚も故郷へと向かう。
まさか。
あんな事が起きるとは……。
そんな未来の事などロイは知るよしもなく、鼻歌まじりに蒼い空を眺めていた。
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