その男、子供になる

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「あり?お金は……」 「すんません。金ないんでそれで勘弁」 「金ないって……。それにしても変わったメダルだなぁ」 運転手はまじまじとメダルを見つめた。 「あ、それ魔法のメダル。擦ると可愛いねえちゃんが出てきて願いを3つまで叶えてくれるってさ」 「うそだー」 「じゃ、擦ってみ?」 運転手は半信半疑でメダルを擦る。 すると……。 「ん?煙が……うおぅ!」 メダルはボンと音を立て煙を撒き散らす。 「げほげほ…………ん?」 煙が晴れていくにつれ、人のシルエットが浮かびあがってきた。 「…………………嘘ぉ」 煙が完全に晴れると、そこには1人の少女、所謂可愛いねえちゃんが立っていた。 「マスター!お呼びですか?」
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