始動

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ボテン「ぅ~ん…やっぱり一個しか持てない…」 ん…どうやら資源ゴミの500mlペッドボトルを口に咥えている…まぁ奴等には手が無いからな。 私は奴に少しずつ近付いた… その時! 「お~ぃ、もう行くよ~フタの付いたボトル見つかった~?」 !!!道の向こう側から別のボテンの声が!こちらへ来る! 私は様子を伺う為、即座に、街灯の明かりが届いていない位置まで後退した。 ボテン2「見つかった~?フタの付いてるやつ~。」 …… ボテン「うん!見つかったよ~。」 ボテン2「じゃ早く行こ!」 !?フタの付いてるペッドボトル…? 確かに、資源ゴミのペッドボトルは、ボトル本体とフタ、すなわちキャップは本来分別して棄てなければならない。 その中のきちんと分別されていない、フタの付いた物を探していたようだ… 結局、その2匹は各自フタ付きのペッドボトルを一本、口に咥えて道の向こうへ歩き出した。 いったい何に使うのか…何故、フタ付きでなければならないのだろうか…? 飲水を入れる…? 飲物を入れる…? あまりに謎なので、私は袋に入った瀕死状態の先ほどのボテンを持ちながら、新たに現われた2匹のボテンの後を着いて行く事にした…
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