77人が本棚に入れています
本棚に追加
……どうやら気を失っている中、自分は数ヶ月前の出来事の夢をみていた…
支店長 「…という訳で、ひとまず、北海道へ行ってもらいたいのだ…」
私 「…わかりました……しかし、政府はボテンの駆除を段階的かつ、確実に進めるとの事ですが、具体的にはどのような順序なのでしょうか?」
支店長 「これは一般民間人には絶対極秘だが、身長が無く、深い水辺の苦手なボテン達の格好を活かした内容だ。」
私 「…といいますと?」
支店長 「簡単に言うと、内陸側から海側に、追い込む作戦と言う内容だ。」
私 「なるほど……」
支店長 「その際の治安維持は警察機関、そして、最終的な攻撃、強制移動は自衛隊が行うとの事だ。」
私 「今度こそ、完全な駆逐をするんですね。」
支店長 「…そのようだ、もはや、恐ろしい勢いで増殖してしまったからな…………政府が把握している奴らの数だけでも、関東圏だけで約640万匹いるそうだ……」
私 「なんと………」
支店長 「随分前と前から、固体調査をしている政府の対ボテン裏機関の発表では、雌と思われる固体が、雄の二倍近くいるようだからな………」
私 「な…もしかしてあの桃色の……!しかし、見かけるのは緑色の固体、つまり雄ばかりに見えますが…」
支店長 「そうなんだが、都心部の下水路や災害時の地下施設にて、凄まじい量の雌ボテンを発見したとの事だ……どうやら通常や日常では人間のあまり居ない場所、すなわち、地下や山奥、廃墟……」
私 「奴らも、人間からの攻撃を免れて、生きるのに必死な訳ですな……しかし、都市部でもこれだけいるとなると…確かに、恐ろしいほど増殖したという事に………」
支店長 「……奴らに関わる事件事故が多いどころか、このままでは……日本が……」
私 「………しかも雌の固体がそんなに増殖したとなると……ですが、あの桃色の雌の固体、当初は、さほど多くなかっと思いますが……」
支店長 「……そこなのだよ……怖いのは……人間の解らぬところで、独自に進化、変化を起こしている可能性が高いのだ………そもそも、普段人間の居ない場所を探したり、そこに何とかたどり着いてきちんと住み着いている………奴らが初めて世に出てきた頃は、全く考えられなかった行動だ。」
最初のコメントを投稿しよう!