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「うん!じゃあ待ってるから絶対来てね!」
そう言って雅は笑顔で手を振る。
…本当にいい子だ。
この子を嫁に貰う男 はさぞかし幸せだろうな…
「おう、絶対行くから待っとけ」
そう約束して再び俺は歩みを進めた。
─────
「さーて、どうするかな…」
今俺は自宅のドアでドアノブに手を掛けながら佇んでいる。
朝妹と喧嘩したせいで家に入りずらいのだ。
「だが大丈夫!俺には秘密兵器があるから!」
そう自分にいい聞かせた。
よし、1、2、3で 開くぞ。
1、2、3!
「ただいま~!愛華ぁ!」
「名前を…呼ばないで…私が汚れる…」
「ぐはぁっ!」
ふ…ふふ…帰ってきて早々大ダメージだ…
だがこれしきでは俺は負けん!
妹と喧嘩で話せないなどシスコンの俺にとっては死んでいると同じだ!
「愛華ぁ!こっちを見てくれ!」
「目を…合わせたくない…石になる…」
「俺はいつからメデューサに!?」
「違う…メデューサは…女の人…お兄ちゃんは…男の子だから…ジェクト…」
「俺は目からジェクトビームが出るのか!?ていうかジェクトに石化のイメージあんまりないよな!?一回みんな石化状態になってゲームオーバーになったけど!」
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