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「おい!ちょっと来い!」そう言われて窓に鉄格子のある薄暗い場所はなんとも殺風景で寂しい個室だった。
歩いた距離というのはわずか10メートル未満だろうが、俺は鑑別所から持って来た荷物を手錠のついた手で持っているので、その10メートルは若干、辛い物があった。
部屋はそう大きくもなく小さな机と椅子、部屋の端には小さなロッカーがあった。
そして、先生に手錠とロープを外してもらった。
椅子に座り俺の向かい側へ先生が座った。
すると青いファイルを机に置いて不機嫌そうにこっちを見て言った。
「おいお前、鑑別所から持って来た荷物がこんなにあるんや!」
なぜかわからないが怒っている。
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