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「何の騒ぎだ!」
この緊張が走る場面を簡単に破壊したのは巨漢の怪物だった。
「貴様・・・この俺様が誰か知っての・・・」
――――――パンッ
次に響いたのは乾いた声。
その瞬間、巨漢の怪物の眉間に丸い穴が空いた。
「デブは少し黙れ」
他の怪物達は後込みしていた。
「どうした?もう終わりか?」
「と、《トロール》を連れて来い!」
一人の怪物がそう叫ぶと、二人の怪物が奥に走り去った。
だが、その間に三人の怪物が殺されていた。
「い、異常だ・・・」
「俺は・・・ただの人間だ」
少年は最後の一人の怪物を倒した。
「そろそろお出まし、か・・・」
奥の木の柵をぶち破り、雄叫びと共に巨大な怪物、先程の怪物より遥かに怪物の様な姿をしていた。
普通の《人間》なら後込みするだろうが、彼は違っていた。
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