協力

3/10
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
「何の騒ぎだ!」 この緊張が走る場面を簡単に破壊したのは巨漢の怪物だった。 「貴様・・・この俺様が誰か知っての・・・」 ――――――パンッ 次に響いたのは乾いた声。 その瞬間、巨漢の怪物の眉間に丸い穴が空いた。 「デブは少し黙れ」 他の怪物達は後込みしていた。 「どうした?もう終わりか?」 「と、《トロール》を連れて来い!」 一人の怪物がそう叫ぶと、二人の怪物が奥に走り去った。 だが、その間に三人の怪物が殺されていた。 「い、異常だ・・・」 「俺は・・・ただの人間だ」 少年は最後の一人の怪物を倒した。 「そろそろお出まし、か・・・」 奥の木の柵をぶち破り、雄叫びと共に巨大な怪物、先程の怪物より遥かに怪物の様な姿をしていた。 普通の《人間》なら後込みするだろうが、彼は違っていた。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!