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超水が力強く言ったためか、龍角は頬をほころばせた。
「……そうだな。目指す場所は高いほど挑みがいがある」
二人が頷き合うと、星蓮も微笑んで、
「超水様、龍角様をよろしくお願いいたします」
と言った。
「もちろんです」
超水は答え、夜空を見上げた。二人も釣られるように首を上に向ける。
満天の星空。
その星々の中に、超水は、沛黄に教えてもらった自分の色を見つけた。
緋色の将星――。
了
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