第十五章――解放、そして…

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   超水が力強く言ったためか、龍角は頬をほころばせた。 「……そうだな。目指す場所は高いほど挑みがいがある」  二人が頷き合うと、星蓮も微笑んで、 「超水様、龍角様をよろしくお願いいたします」  と言った。 「もちろんです」  超水は答え、夜空を見上げた。二人も釣られるように首を上に向ける。  満天の星空。  その星々の中に、超水は、沛黄に教えてもらった自分の色を見つけた。  緋色の将星――。        了  
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