百万回殺された猫

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駐車場に捨て猫がいました。 私はここよりもっと人が通る場所に移すことにしました。 そうした方が、猫を拾ってくれる人が見つけやすいと思ったからです。 次の日猫は袋に入れられて、トラックで運ばれていくのを見ました。 飼い主が見つかってよかったです。 公園に小猫がいました。 公園の外は車が沢山通って危険なので、ダンボールでお家を作ってあげることにしました。 お家から出ると危険なので、出られないようにガムテープでグルグル巻きにしてあげました。 数日後そのダンボールはなくなってしまいました。 私もついに念願の猫を飼うことができました。 しかし、数年後その猫は病気にかかってしまい、お医者さんに安楽死を進められる程です。 猫が、もう死なせてほしいと目で訴えてきます。 私は見ているのも辛かったので、楽にさせてあげようと安楽死を頼みました。 私の心にはポッカリと穴が空いたようです。 いつまでも沈んだままではいられないので、また新しく猫を飼うことにしました。 前に進んでほしいと天国の猫もそう思っていると思います。 おしまい
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