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サムは受話器を置くと、寝室に戻り、ベッドに、そっと、滑り込んだ。
朝の光が、カーテンの透き間から、こぼれている。
すると、ベッドに寝てた、素っ裸の女性が、サムが戻った気配を感じ、寝返りをうった。
女性は、ブロンドヘアーを掻き分け
「サム、どうしたの?」
と、眩しそうな顔を向けた。
「ちょっと懐かしい、旧友と電話してたのさ」
サムは、タバコを口にくわえた。
天井に煙りをプハーっとはくと、そのブロンド女性の方を向き
「そうだよなあ。君は、みんなの憧れの的だった。君がエディと結婚した時、俺は気が狂いそうだったよ」
と言った。
ジュディーは、フフっと笑い
「どうしたのよ、いきなり」
と言い、タバコを口から離したサムに、濃厚なキスをした。
完
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