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‐空宙目線
帆『悪いな。遅れた…』
空『いや。』
俺と
親父は居酒屋に来た。
帆『まずは乾杯しようぜ。』
空『あぁ』
親父はビールを
俺はウーロン茶を頼んだ。
帆『で、話って何?』
空『輝羅が…アメリカに留学するって言い出したんだ。』
帆『……』
空『俺…賛成できないんだ。』
何度考え
なおしても答えは同じ。
やっぱり
留学に賛成はできない…
帆『進路って、線路みたいだよな。』
まさかの
漢字が一文字違い…
とか
言うんじゃないだろうな…
帆『考え方を変えるだけで、いくつもの進路がみつかる。まるで、線路みたいだろ?路線を変えるだけで行き先が変わるから』
確かに親父の
言う通りかもしれない…。
でも、それと輝羅の
留学がどう関係があるんだ?
帆『…お前の言ったひとことで輝羅ちゃんの進路の路線は途切れるんだ。』
空『俺の言ったひとことで?』
帆『よく考えてみろ。お前がひとこと、輝羅ちゃんに“行くな”と言えば輝羅ちゃんは間違いなく留学を諦める。』
空『……』
帆『お前は、輝羅ちゃんの将来を…潰すのか?』
潰す?俺が…
輝羅の将来を潰すのか?
空『親父の考えすぎだろ…』
留学を反対しただけで
輝羅の将来を潰したわけじゃない。
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