26.弱い俺

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‐空宙目線 帆『悪いな。遅れた…』 空『いや。』 俺と 親父は居酒屋に来た。 帆『まずは乾杯しようぜ。』 空『あぁ』 親父はビールを 俺はウーロン茶を頼んだ。 帆『で、話って何?』 空『輝羅が…アメリカに留学するって言い出したんだ。』 帆『……』 空『俺…賛成できないんだ。』 何度考え なおしても答えは同じ。 やっぱり 留学に賛成はできない… 帆『進路って、線路みたいだよな。』 まさかの 漢字が一文字違い… とか 言うんじゃないだろうな… 帆『考え方を変えるだけで、いくつもの進路がみつかる。まるで、線路みたいだろ?路線を変えるだけで行き先が変わるから』 確かに親父の 言う通りかもしれない…。 でも、それと輝羅の 留学がどう関係があるんだ? 帆『…お前の言ったひとことで輝羅ちゃんの進路の路線は途切れるんだ。』 空『俺の言ったひとことで?』 帆『よく考えてみろ。お前がひとこと、輝羅ちゃんに“行くな”と言えば輝羅ちゃんは間違いなく留学を諦める。』 空『……』 帆『お前は、輝羅ちゃんの将来を…潰すのか?』 潰す?俺が… 輝羅の将来を潰すのか? 空『親父の考えすぎだろ…』 留学を反対しただけで 輝羅の将来を潰したわけじゃない。 .
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