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空『輝羅は強いんだな。』
輝『強くなんてないよ』
あたしは弱い人間。
そして
卑怯な人間…
空『輝羅は、ピーピー泣くし寂しがりやだし俺が傍にいないとダメだと思ってた。』
そう言い
あたしを抱きしめる空宙君。
空『でも、違ったんだ。泣いたり、寂しがりやじゃないけど…輝羅が傍にいないとダメなのは俺の方だったんだ。』
輝『空宙君…』
空『輝羅がいる毎日が俺にとって、もう当たり前になって。でも、そんな当たり前が当たり前じゃなくなるんだ…』
輝『そうだね…』
当たり前の事が
当たり前じゃなくなる…
でも
だからって負けたくない。
空『俺…気づくの遅すぎだけど、輝羅の決めた進路を応援するから。』
空宙君の
声はふるえていた…
そして
抱きしめる腕の力も強くなった。
輝『ゴメンね…。あたしが、留学を決めた事で…こんなにも、空宙君を苦しめて。』
自分の決めた道が
正しいのか、わからない…
でも…
応援してくれた
空宙君のためにも頑張るんだ。
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