26.弱い俺

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空『輝羅は強いんだな。』 輝『強くなんてないよ』 あたしは弱い人間。 そして 卑怯な人間… 空『輝羅は、ピーピー泣くし寂しがりやだし俺が傍にいないとダメだと思ってた。』 そう言い あたしを抱きしめる空宙君。 空『でも、違ったんだ。泣いたり、寂しがりやじゃないけど…輝羅が傍にいないとダメなのは俺の方だったんだ。』 輝『空宙君…』 空『輝羅がいる毎日が俺にとって、もう当たり前になって。でも、そんな当たり前が当たり前じゃなくなるんだ…』 輝『そうだね…』 当たり前の事が 当たり前じゃなくなる… でも だからって負けたくない。 空『俺…気づくの遅すぎだけど、輝羅の決めた進路を応援するから。』 空宙君の 声はふるえていた… そして 抱きしめる腕の力も強くなった。 輝『ゴメンね…。あたしが、留学を決めた事で…こんなにも、空宙君を苦しめて。』 自分の決めた道が 正しいのか、わからない… でも… 応援してくれた 空宙君のためにも頑張るんだ。 .
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