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そして、白石の2ndアルバムが出て、しばらくしたある日――
謙「なぁ、白石……」
蔵「なんや、謙也?」
謙「なんで、自分のアルバム、こんな厭らしい曲ばっかりなん?」
蔵「何や、自分。厭らしい妄想でもしたんか?(笑」
謙「し、ししししてへんに決まってるやろ!!///」
光「したんすか、謙也さん。マジキモいっすわー」
謙「してへん言うてるやろ!!そうやなくて、俺が言いたいのは、何で中3の白石が“媚薬”とか“不埒”とか、そんな歌を歌ってんのかっちゅーだけの話や!!誰も厭らしい想像なんかしてへん!!」
金「なぁ、謙也ー、“媚薬”って何なん?」
謙「金ちゃん………媚薬っちゅーのは……媚薬っちゅーのはなぁ…………………………………………………俺の口からは言えへん!!」
顔を真っ赤にして走り去る謙也。今なら音速を超えられた気がした。
光「あっ、ちょっ、謙也さん!!逃げんで下さいよー…………って、もういないし。」
蔵「まぁ、“風の音で俺らの声が聞こえてへん”からな、あいつは。」
金「なぁ、白石ー“媚薬”って何なん?」
蔵「金ちゃん、媚薬っちゅうのはな……………せやなー…………
謙也が使ってるお薬のことやで☆」
金「なんやて!?謙也、どっか悪いんか!?」
蔵「せやでーwwあれがないと謙也は死んでまうんやでww」
金「なんやてー!!ワイ、小春たちに教えてくるわ!!謙也がそん薬切らさんように、ワイらで見張らんと!!」
蔵「せやなwwwww皆に教えたってwwwwwwwww」
光「蔵部長、マジで鬼っすわー…」
笑いを必死に押し殺す白石と、若干引き気味の財前。
白石のSはドSのS。なんてドS、なんて鬼畜。
その日以来、謙也は学校中の皆から目を合わせてもらえなくなりました。
特に女子は、謙也を避けて通るようになりました。
憐れ謙也ww←
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