失踪

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珊瑚さんがおどろいたみたいに口元を手で覆った。 ――何をおどろいて…? 「!!」 次の瞬間ボクの顔を撫で回してきた。 「っ、ちょっ!」 思わずびっくりして手を払いのけてしまった。 ま、まずい。 さすがにこんな事したら傷つけるよな…って、アレッ? 「大丈夫よ千佳さん。 これだけ似ているならメイクでカバー出来るわ。 …それに… お肌も綺麗だし❤」 ――ぜんっぜん、傷つかなかったらしい…。 パンパン!と、伯母さんが手を鳴らした。 「それじゃ、始めるわよ!」 妙に嬉しそうで そして気合いが入った伯母さんの声が響いた。
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