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「ちょ~っとの間、代役、
してくれたらいいだけだから」
そういうと伯母さんはボクの腕を抱きかかえて
強引に玄関へ歩き出した。
「はぁっ!?」
「いってらっしゃ~い」
って見送る母さんは
どっか他人事でにこにこしながら手を振っている。
「ちょ、ちょっと待って!
代役って何の!?」
「説明はあと、あと。
今から2時間後には
撮影が待ってるんだから。」
「いや、だから、
その説明を先に聞かせてって…!!!」
玄関のドア枠にしがみついて抵抗していると
引きずる勢いでドア枠から剥がされて車に詰め込まれた。
まるで誘拐!
「ギャー!!」
一応叫んでみたけど、
にこやかな母親が見送ってくれるだけだった。
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