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ハァハァハァハァ…
古い倉庫にいた
「おりゃっ」
「ぐっ」
オレのパンチが思いっきり鼻にはいる
相手は、どうやら鼻の骨を折ってしまったらしく、顔面は、血だらけ
ハァハァハァハァ…
「…ぺっ」
相手が血を吐く
周りには、横たわる不良が何人もいる
「てめぇ、…金龍の総長なめやがって…」
こいつは金龍という族のチームの頭、新田 隼人
オレより一つ年上の18歳
「ふっ」
オレは、すかさず隼人のパンチをよけ、腕を掴んだ
「ぐっ…」
隼人は血眼でオレを見る
オレの隼人の腕を掴む手に力が入る
「…離せよ!」
黙ったまま見下したような目で相手を見た
「…誓え、…薬なんざ、二度と手出すんじゃねぇ!」
「…っせんだよ!」
「あ゛?」
パッと胸倉をつかみ、
ガシャーンッ
鉄パイプやらが散乱する場所に投げ飛ばした
「っ…」
起き上がる隙もあげさせずに、すかさずとびげり
ガシャーンッッ
横たわる隼人
「って…」
出血がひどい
隼人の上に乗り、ふたたび胸倉を掴んで叫んだ
「てめぇ、二度と薬なんかすんじゃねぇ!」
「…ぐすっ」
相手は、泣きはじめた
「す、すぃま゛せ゛んっ…で、でした゛っ」
「あ゛?聞こえねぇ」
前髪を掴んで怒鳴った
「す、すぃません、っでしたっ!」
黙って相手の顔を見た
パッと髪から手を離し、隼人の上からのいた
「てめぇら、まじ次薬したら許さねかんな」
そういってもう一度振り返ると、倉庫を出た
フゥー
堤防に座り、タバコを吸った
満月が海にうつる
一人ため息をついた
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