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映像は真っ暗
森の木々により月明かりは遮断され、お互いの場所すらろくに確認出来ない程の暗さ
恐らく、皆さんの想像以上に暗い
なぜかみな小声で話す
みゆき『ハァ…真っ暗…』
中田『さ、佐藤…』
佐藤『なんや?』
中田『お前、携帯あるか?』
佐藤『なんでや……あ、ライトか』
中田『せや、俺車に忘れてん…』
佐藤『ちょ…ちょっと待てよ…』
カチッ…
佐藤『あれ?…』
中田『なんや?』
カチッ カチカチカチッ…
折りたたみ携帯を開け閉めする音
佐藤『あかん…電源入らん…』
中田『なんやねん…電池切れかよ?』
佐藤『…いや、でも朝、充電したのに…』
みゆき『あっ、あたしもつかない…』
中田『マジかよ、こんな時に…』
佐藤『合田、お前の携帯どうや?』
みゆき『……』
佐藤『あれ?…』
中田『どこおんねん?合田…』
みゆき『へぇ?』
佐藤『合田っ』
中田『ちょ、合田っ!どこやっ!』
合田さんがいない…
3人は必死に合田さんを呼ぶ…
佐藤『合田~っ!…合田~っ!』
みゆき『合田君っ!…どこ~っ』
中田『合田っ!ふざけんと出てこいよっ!』
しばらく呼び続けるが、合田さんは見つからない
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