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みゆき『え?』
中田『この…土の所、見てみ…』
佐藤『何これ?』
みゆき『なんか書いてる…』
中田『俺がさっき書いたんや…』
みゆき『じゃあやっぱりここ…』
中田『そうや、さっきおった所や……合田おらんようになってから3人で話ししてる時に、木の枝でこの墓地に入ってからの通った道順を書いてたんや…』
佐藤『えぇっ?じゃ、何?ぐるっと一周回っただけ?』
中田『わからん……でも、絶対おかしいよな…』
みゆき『おかしいよ…』
佐藤『うん…』
中田『だって、門入ってから道が分かれてたの一ヶ所だけやったのにな…その道戻って来ただけやで……普通間違えるわけなのに……どこで間違ったんや…ほんま…………一体どうなってるんやっ…』
みゆき『こ、こんな事…考えたくも無いけど…』
佐藤『何を?』
中田『…え?……』
みゆき『やっぱりあのおじさん……霊なんだよ……それで、私達を…なんて言うか、そう言う…違う世界に引きずりこんだのかも…』
中田『…変な事言うなよっ、そんな訳あるかっ』
佐藤『………………』
みゆき『じゃあ、この状況何よっ?……あのおじさん、何で消えたのっ!』
佐藤『みゆき、落ち着けって…』
中田『そんなんっ、あのおっさん、俺らが振り返った時、うまいこと森の中に隠れただけやろっ!…道だって…どっかの分かれ道、俺らが見落としてるだけやっ…そんな映画見たいな話し、あってたまるかよっ!』
佐藤『ちょっと、中田…』
中田『これは現実やぞっ!ただ道に迷ってるだけやっ!』
佐藤『落ち着けって…』
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