63人が本棚に入れています
本棚に追加
「綺麗だなほんと…」
「似合うか?」
新しい着物を羽織ってみせた元就のおずおずとした声。
「元親…?」
黙って己に見とれたままの元親に
元就はしどけなく着物の前を肌蹴たまま
四つ這いの姿勢で擦り寄った。
「元親…」
そっと、己に向かって顔を寄せる元就の声が
元親の頭の中でこだまして。
次の瞬間、
元親は相手を組み敷いていた。
閨の中で
細い悲鳴が上がる。
「…はっ…」
元親は息をするのも忘れて、
のけぞった元就の首を舐め上げた。
最初のコメントを投稿しよう!