注意書&前置き

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「綺麗だなほんと…」 「似合うか?」 新しい着物を羽織ってみせた元就のおずおずとした声。 「元親…?」 黙って己に見とれたままの元親に 元就はしどけなく着物の前を肌蹴たまま 四つ這いの姿勢で擦り寄った。 「元親…」 そっと、己に向かって顔を寄せる元就の声が 元親の頭の中でこだまして。 次の瞬間、 元親は相手を組み敷いていた。 閨の中で 細い悲鳴が上がる。 「…はっ…」 元親は息をするのも忘れて、 のけぞった元就の首を舐め上げた。
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