第二幕 月夜と影

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月明りで室内は薄暗い。 「また…会えるかしら…」 月の淡い光りが宿る双眸のあの方に。 会えたら伝えよう。 "ありがとう"と そう思いながら、私は眠りへと落ちていった。 ――― ―― ― 朝、落とすのを忘れた私の手に付いた血を見て、侍女が事情を説明させたあと、かんかんに怒り説教したのはまた別の話。 ―終幕―
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