第0芯‐始まりは常に唐突に‐

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──物事という物は、常に唐突、気づけば始まる。 始まっている。 そんなことは前々から知っている。 だが、 「あのーすいません。なんですコレ?」 『ん?見りゃわかんじゃん!』 “これ”は唐突という範疇を明らかに越えてはいないだろうか。 17歳、黒髪、成績は普通。 人生で起こる様々な唐突を受け入れてきたつもりだが、これは流石に許容しきれない。 だって、ねぇ……? 「――シャーペンが剣って、どういうことなの?」 さて、俺はこれからどうなるのだろう。 まだわからない、でも一つだけ言えることがある。 「なにこれ?」 そんな呟きからおよそ三時間後の俺から、この唐突は始まります。
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