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「……ったぁ……。なんつー夢だよ」
曜日は日曜日、時間は朝の九時。
ベッドから落下した少年が、ぶつけた頭を押さえながら起き上がった。
彼の名は、赤峰真(あかみねまこと)。
17歳、高校二年生。
性格については後々述べるとして、今彼は見ていた夢を思い出す。
「あーっと、たしか訳のわからない部屋にいて、腕の裏になんかが……!?」
昨日見た夢。
放課後友人たちと遊び、家に帰っている途中のこと。
突然頭に鈍痛を感じ、意識を失った真。
反撃などする暇もなく意識を奪われてしまい、目を覚ましてみたら見覚えのない部屋にいた。
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