第1芯‐シャー剣‐

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「あーっと、どこだここ?……って頭痛いんだが」 突然すぎる事態に、普通ならば戸惑うだろう。 しかし真は、何故か呆れたような目をしてから周りを見た。 「久々に唐突な事態が起きると、流石に驚くなぁ」 誰がどうみても驚いているような素振りをしていないが、真は部屋の構図を理解した。 殴られた頭を押さえてみると包帯が巻いてあり、処置が施されていることがわかる。 ――さらっておいて、治療? そんなことを思っていると、ただの簡素な部屋が、一気に明るくなった。 「あー、眩しい」 『あっりー?驚かないのー?』 「……誰?」 気付いてみたら、真が座っているベッドの前に、椅子が現れていた。 そこには逆光でよく見えないが、小柄な少年のような体格が見て取れる。 『あっ!頭大丈夫?ごめんねいきなり!』 「その言い方は馬鹿にしてるようにしか聞こえないんだけど……」 『ごっめーん!悪気はないんだ。はは~』
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