第1芯‐シャー剣‐

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母親に渡された包みを持ち、家を出る真。 まず向かう先は、隣にある家。メグ、と真が言っている人物の家である。 インターホンを鳴らし待っていると、中から真のよく知る少女が出てきた。 背は真より低く、黒髪のセミロング。 歳も同じく17歳。 彼女の名は、折原メグ。 簡単に言うならば、真の幼なじみだ。 「どしたの真?今日なんかあったっけ?」 「いや、母さんがこれ渡してくれってよ」 「ありがと!これ美味しいのよね!」 中身を見ずにもう中身を理解しているメグ。 さっさと受け取ると、すぐに中に駆け戻り、そして戻ってきた。 「……んじゃ、俺はこれで」 「あっ!待って真。出掛けるの?」 「ちょっとうろうろしようかな、って」 「じゃあ私も行く!待ってて!」 有無を言わさずにメグは鞄を持ってきて、準備を完了させていた。
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