36人が本棚に入れています
本棚に追加
母親に渡された包みを持ち、家を出る真。
まず向かう先は、隣にある家。メグ、と真が言っている人物の家である。
インターホンを鳴らし待っていると、中から真のよく知る少女が出てきた。
背は真より低く、黒髪のセミロング。
歳も同じく17歳。
彼女の名は、折原メグ。
簡単に言うならば、真の幼なじみだ。
「どしたの真?今日なんかあったっけ?」
「いや、母さんがこれ渡してくれってよ」
「ありがと!これ美味しいのよね!」
中身を見ずにもう中身を理解しているメグ。
さっさと受け取ると、すぐに中に駆け戻り、そして戻ってきた。
「……んじゃ、俺はこれで」
「あっ!待って真。出掛けるの?」
「ちょっとうろうろしようかな、って」
「じゃあ私も行く!待ってて!」
有無を言わさずにメグは鞄を持ってきて、準備を完了させていた。
最初のコメントを投稿しよう!