1712人が本棚に入れています
本棚に追加「私は、小6の全国大会決勝戦の日、両親を亡くしました。」
その言葉に、俺たちは言葉を失った。
「いつだって忙しかった両親は、私が決勝まで残ると、かならず応援に来てくれました。
けれど、その日はどんなに会場で待っていても、両親の姿はなくて、先生に急いで病院につれられました。
目の前には、包帯と管だらけになった、痛々しい姿の両親。
私がいるすぐそばで、息を引き取っていきました。
12歳の子供に、両親の死が受けとめ切れますか?」
凛は、自分の目の前で、人が死ぬのを見ているからこそ、誰かに迷惑掛けたり、心配をさせるのが苦手なのか…
「そのあと、私は新聞やニュースで色々と言われました。そんな状況下で、普通の子供は、笑っていられますか?」
「まぁ、無理な話だな…」
「泣くことさえ、無駄な抵抗だと知った私は、単身でアメリカへ移りました。
もちろん、止めた方は何人かいらっしゃいました。
けれど、その方たちに迷惑を掛けるくらいなら、1人見知らぬ土地で過ごしたほうが、被害が減ると思ったんです。」

最初のコメントを投稿しよう!