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消化器科につくとすぐに診察室に呼ばれた
これだと早く帰れそうだなぁ。とか考えてた
診察室では、先生が昨日の画像を見てる
何のために?
疑問を感じながらも椅子に座る
『昨日はお疲れさまでした。それでね、昨日は気付かなかったんだけど…』そう言いながら、画像をスクロールしながら言った。
また胃でも荒れてるのかな?
そんな風に簡単に考えてた……
先生は画像を見ながら
『ここを見てくれる?これは胃なんだけどね、腫瘍があるのよね…大きさで言うと3センチはあるのよね。粘膜下腫瘍だと思う。今まで内視鏡とかしたことある?』
頷いた私に
『どれぐらい前?その時に普通じゃないって言われなかった?』
はッ?普通じゃないってなんだ?
『10年ぐらい前にして普通じゃないとかは言われなかった。てか覚えてない。うち…普通じゃないん?』
先生の『普通じゃない』って言葉が引っ掛かって聞いてみた。
『粘膜下腫瘍って言うのは普通は1.5センチぐらいなの。腫瘍の大きさが普通じゃないのよね。だからなるべく早く内視鏡で確認したいのよね。』
そう言った。
『はぁ…』
なんか頭が真っ白になった
先生はカレンダーを見ながら、内視鏡をいつするのか看護師サンと相談してる…
私の頭の中ではいろんなことを考えてた。
3月に頭痛がして嘔吐したことがあって…
その時に脳外科で『未破裂脳動脈瘤』って言われてる。
次は胃?
でも痛いのはお腹だよ?
もしかして他にもなんかあるんかな?
そう思うと、凄く怖くなった……
でも、なんだか現実じゃないような
夢でも見てるような
複雑な心境だった
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