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「……っ…」
殴られる事に声一つ上げず、少女は男性を睨み付ける。
「何だ?そんな目をして。あの女がどうなっても良いのか?」
そう言って男性は壁に固定された女性を見た。
近くには、男性の仲間。
「やれ。」
男性の掛け声で女性を殴ろうとする仲間。
(俺のせいで、また傷つける。)
「止め、止めろ!!俺が代わりになるから、ソイツに何もするな!!」
少女はそう叫ぶように言う。
女性は首を振っているが、少女は気づかないふりをして男性を見る。
「ふーん?じゃあ、代わりになれよ。抵抗したらあの女を殺す。」
そう言って男性は少女にキスをする。
(なっ……気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。でも、抵抗したらアイツが……。)
少女は為すがまま。
(苦し…い……。離せ…よ。)
意識が飛ぶ少し手前、唇は離される。
(気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。)
少女はそれしか思えない。
壁に固定された女性は悔しそうに少女を見るしかなかった。
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