序章 ~旅立ちの夫婦~

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鬼と名乗る大男の声は村中に響き渡り、雷雨ではあったが、みな驚いて、家の外に出て大男を遠巻きで見ながら、集まっていた。 「何言ってるんだ、ふざけやがって!」 村人の一人が恐怖を憤りで隠しながら、鬼に向かって叫んだ。 「?、私の言っていることがわからないか?どうやら貴様は頭が悪いらしい。いらん、消えろ。」 鬼は背に背負っていた金棒を、男に降り下ろした。
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