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さすがの大男も急所ばかりを攻撃されれば、気を失うほかはなかった。
重量感のある音とともに大男は倒れた。
なにが起こったか一瞬、分からなかった。
さっきまで弱っていた女性が銃を持った屈強な男たちを素手で倒したのだ。
自分の目を疑いたくなる。
レイが肩越しに振り向いた。
「和輝、今度はあんたが逃がしてくれる番だ。頼むよ?」
和輝は頷いた。
ザウエルを握り直し、レイが開いてくれた退路を進み始めた。
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