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9時40分。20分前に到着しちゃった。とりあえず窓側の席に座ろう。 ロイヤルミルクティーを注文してっと。いつ来るかな潤さん。 ―それから10分後―
「ごめん。待った?」と潤さんが店に入ってきた。「ううん、暇だったから早く来たんだ。」 「そっか。 あっ、アイスコーヒーをお願いします。」 「この間のメールはびっくりしちゃった。まさか同じ学校だったなんて。2学期の初めに転向してきた子だよね?」 「うん。隣町から引っ越してきたんだ。」 「そうなんだ。改めて、私は1年1組の北原ななみです。よろしく。」 「僕は1年2組の神崎 潤。よろしく。」 「あのさぁ、お礼って言ってたんだけど…かえって気遣わせちゃったかな? 別にいいんだよ。私もよそ見していたから。」 「いいや、初対面の女性にぶつかって謝るのは当然だから。ごめんなさい。」 「本当に大丈夫だから。怪我もしてないし。」 「よかった。ねぇ、これからどこか行かない?よかったらおごるよ?」 「本当に?あっでも本当にいいのかな?」 「いいよ。僕もお礼したいし。それに…友達だからね。」これには絶句しかなかった。その笑み。すごく目に眩しかった。「じゃあ行く。どこに行くの?」 「うん、まあね。」 「教えてよ。」
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