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王崎さんは奇想天外なトリックを用いて3人の人間を殺害した。
そのトリックを暴いて行こう。
「あなたはまずグループを抜けたがっている三河くんに接触し、
越後や甲斐を驚かそうとか言って逆さに吊される演技をしてくれと頼んだんだと思います。
それに騙された三河は、あなたに言われた通りに逆さに吊されるという演技を実行したんです。
つまり…少なくとも爆弾の騒ぎが始まるまでか収まるまでは三河はまだ生きていたことになる。
そうやってあなたは言葉たくみに三河を利用して殺害したんです」
「くっ…」
「じゃあ、加賀くんも…」
「同じか…もしくは気絶させられ寝かされたまま爆破されたか…」
「ちょっと待って!王崎さんは…艦橋でボクたちと合流してずっと一緒にいたはずなのに…
いつ甲斐くんを殺害したの…?」
「簡単だよ。殺害してすぐ食堂へ運んだとは限らないから…
おれたちと会っている間に三河か加賀が甲斐を殺害したんだよ」
「そうか…!それからまた甲板に戻り死体を演じたわけか!!」
「それなら可能ですよね?」
「………っ」
王崎さんは目をそらした。
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