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「しんろ?
神ロっていうんだぁ~。」
(自分の名前も知らなかった こいつに
色々なことを教えてあげたい‥‥
そうだ
[前の俺]が居た国の一部を
ここに造ろう‥‥)
―――――――――――――――――――
今まで真っ暗だった世界が光り始めた
「ヴェ~??」
(ま 眩しいっ!)
眩んだ目が 光りに慣れ始めてきた頃
目の前に広がっていのは
緑が生い茂っている 丘だった‥‥‥
「ヴェー、
すごーい♪
神ロ~ アレなぁに~?」
元気に跳びまわるフェリシアーノを横目に、
([純白]が帰るべきところに帰った)
と、満足そうに微笑む神ロ。
「‥‥‥‥」
(あれぇ?神ロ 今、少し笑った?
何でだろう、僕 何か変なこと言ったかなぁ??)
―――――――――――――――――――
それからフェリシアーノは 神ロに
太陽 風など
色々なことを教わった。
「あれ?
何かまた暗くなっちゃったよ??」
「‥‥夜になったんだ。
でも、大丈夫だ。」
そう言うと、神ロは
スッと 上を指さした。
「フェリシアーノ、あれを見ろ。」
(?
なんだろう?あの、白くて丸いのは…
さっき教えてもらった太陽とは違うな…)
「あれは月だ。
月は俺らが、暗くなって ぽつんと取り残されても
独りじゃないって伝えるんだとさ。」
関心しながらフェリシアーノは 実に今更な疑問をいだく。
「‥‥そういえば、神ロは この場所をどうやって知ったの?」
神ロはフェリシアーノと出会った時 すでに[真っ暗]の中に居たのだ。
こんな高原を知ってるということは
最初から[真っ暗]に居た訳ではなく、
そこに 何処かから来た、といえる。
「それに、僕に色々なこと教えてくれたでしょ?
神ロはどうやって知ったの?」
太陽,風,月
どれも ここでは得られない情報ばかりである。
「それは‥‥
この高原は『前の俺』が居た場所、
それを『今の俺』が『前の俺』の記憶を頼りに創っただけだから
『今の俺』は ここと全く関係ないんだ。」
神ロの説明はフェリシアーノには ちんぷんかんぷんだ。
神ロは更に続ける。
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