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神ロの体が 足先から光りの粉になって、空に舞い上がり
消えて逝く。
「ヴェ? どうしたの?神ロ 光ってるよ?」
神ロは全てを悟っていて、それでいて とても哀しそうな表情をする。
「‥‥‥‥どうやら‥‥‥‥‥‥別れの時が来たみたいだ…。」
「どゆこと?」
「…そのままの意味だ。」
「じゃあなフェリシアーノ、‥‥もう会うことは無いだろう。」
「‥‥‥‥嫌だよ‥‥嫌だよ神ロぉ!!」
フェリシアーノの目から水が出てきた。
それは頬を伝わり、顎で滴って落ちる。
「ヴェ?なにこれ??‥‥水?」
「それは涙。
生き物は 人間以外、痛い時にしか涙を流せない。
お前は…人じゃないのにな。」
「!?」
(今‥‥なんて‥‥‥‥)
でも、フェリシアーノに考える暇を与えず、神ロの身体はどんどん消えて逝く‥‥。
(こんなこと考えてる場合じゃない!)
「神ロ、 僕も連れてって?」
「駄目だっ!!
お前は生きてる。
生きていれば、良いことが
きっとあるはずだから!」
そう言い終わる刹那
神ロは完全に消滅した。
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