君と秘密の楽園で‥-流るる時の中で-

君と秘密の楽園で‥

『好きやで』

『僕も‥好き、だよ』

頬をほんのり赤らめながら挧月は照れ臭そうに棘の言葉に返事をした
さっきの告白してきた顔とは全然違う挧月の表情に可愛いと思いながら見つめていると棘を見上げるように挧月が見つめている為
自然と上目遣いになっている

『棘‥
お願いがあるんだけど‥』

『なんや？』

『僕が女だっていうことは皆に内緒にしてくれない？』

『挧月ちゃんが望むんや、誰にも話したりせぇへんで』

『ありがと』

にっこり微笑む挧月が可愛くって堪らないと棘は思いつつも微笑み返した

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