188人が本棚に入れています
本棚に追加
それのせいでさらに周りには不良扱いを受けてすらいた。
俺と小林を何かに例えるなら、無難に美女と野獣といったところじゃないだろうか。
いや、別に体毛はそこまで濃くないけどね?
小林との出会いは高校の入学式当日、登校時に偶然道端で出会って、その時ちょっとしたことがあってそれから俺は彼女に好意を抱いた。
一目惚れというわけではないが、その日に好きになったのは確かだ。
しかし、俺と小林は別段異常に仲良しというわけではない。
ただ俺だけは入学式の出会いはちょっと運命的なものを感じたので強く魅かれているだけ。
実際1年生時は別のクラスという事もあり、全く運命的なイベントもなく2年で同じクラスになったことで偶然に距離を縮めたイヤホーイと喜んでるくらいでしかない。
まぁ、簡潔に今の関係を客観的に紹介すると、
クラスメイト。
となる。
小林は俺の事なんてただのクラスメイトとして認識し、それ以外は何とも思っていない事だろう。
と言っても俺は小林ともっと仲良くなりたい。
具体的には…まずは名前で呼び合える仲だな。そこから進展していくのが王道だと思う。
なんて頭の中では考えても、俺はまともに小林と会話を切り出すほど勇気もないヘタレである。
前述した顔のせいで中学の時は女子に敬遠され、俺もその反応に恐縮し、女子とまともに会話することができなくなっていた。
何より、強キャラである我が家の姉も対女子能力低下の原因と断言できる。
最初のコメントを投稿しよう!