Mission1 search

7/9
前へ
/13ページ
次へ
仕事が終わり、俺は家に向かって歩いていた。 ――それにしてもあのメールは何だったのだろうか。 頭の中であのメールのことを考えながら歩いていると、すぐに俺が住むアパートに着いた。 ん?家の前に誰かいるぞ? 「よぉ、隆太」 話しかけてきたのは北川翔太(きたがわしょうた)。俺の高校時代からの友達で、勉強もスポーツも出来てまさに文武両道なやつだ。 「久しぶり、隆太」 こっちは柴田未来(しばたみく)。翔太と同じく高校時代からの友達で、少し強気な性格の女の子だ。 「2人ともどうしたんだ!?急に。来るんだったら先に連絡してくれれば良かったのに!」 「悪い、急ぎの用事だったからさ」 「とにかく上がれよ。掃除してないけど」 俺は2人を部屋に入れた。 「うわっ、本当にちょっと汚いかも…」 部屋に入るなり未来が言う。 「まあそう言わずにゆっくりしてけよ」 俺たちは適当に床に座った。 「で、用事ってのはなんだ?」 「これを見てくれ」 翔太の携帯を覗くと、そこには昨日俺に送られてきたメールと一緒のものがあった。 「これが昨日俺と未来の携帯に送られてきた」 「これ、俺にも送られてきたよ」 「お前にもか!?」
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加