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仕事が終わり、俺は家に向かって歩いていた。
――それにしてもあのメールは何だったのだろうか。
頭の中であのメールのことを考えながら歩いていると、すぐに俺が住むアパートに着いた。
ん?家の前に誰かいるぞ?
「よぉ、隆太」
話しかけてきたのは北川翔太(きたがわしょうた)。俺の高校時代からの友達で、勉強もスポーツも出来てまさに文武両道なやつだ。
「久しぶり、隆太」
こっちは柴田未来(しばたみく)。翔太と同じく高校時代からの友達で、少し強気な性格の女の子だ。
「2人ともどうしたんだ!?急に。来るんだったら先に連絡してくれれば良かったのに!」
「悪い、急ぎの用事だったからさ」
「とにかく上がれよ。掃除してないけど」
俺は2人を部屋に入れた。
「うわっ、本当にちょっと汚いかも…」
部屋に入るなり未来が言う。
「まあそう言わずにゆっくりしてけよ」
俺たちは適当に床に座った。
「で、用事ってのはなんだ?」
「これを見てくれ」
翔太の携帯を覗くと、そこには昨日俺に送られてきたメールと一緒のものがあった。
「これが昨日俺と未来の携帯に送られてきた」
「これ、俺にも送られてきたよ」
「お前にもか!?」
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